うつ病予備軍診断にも有用な“CES-D”の検査方法と点数、カットオフ値について!

“うつ病”と診断されなくても「なんだか気分がすぐれず、生活をしていくのにつらさを感じる」といった“予備軍”に位置する人は、年々増加しているといいます。
今回は一般の方を対象としたうつ病や抑うつ状態の自己評価の検査である“CES-D”についてまとめてみました!

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CES-Dとは?

CES-Dは、米国国立精神保健研究所(NIMH)により開発されたうつ病や抑うつ状態の自己評価尺度の検査です。
その有用性の高さから、世界中で普及されています。
また、このCES-DはZungのSDS、BeckのBDI、MMPIなどを参考にされていて、質問項目の取捨選択を経て作成されているようです。

CES-Dの特徴

20項目の質問で構成されているため、比較的短時間で簡単に実施できるのが特徴といえます。

目的

一般の方(特にうつ病と診断されていない方)におけるうつ病の発見を目的としています。
対象年齢が15歳~ということで不登校児や学校生活に悩みがあるような児童の抑うつ状態を把握するためにも使用されているようです。

実施時間

CES-Dの実施時間は10~15分となっています。

方法

過去1週間における症状の頻度を問います。
それぞれの質問項目に対して

・ない
・1~2日
・3~4日
・5日以上

の4つの選択肢から回答する方法です。

20の質問項目については以下の通りになります。

No. 質問項目
1 普段は何でもないことがわずらわしい。
2 食べたくない。食欲が落ちた。
3 家族や友達から励ましてもらっても、気分が晴れない。
4 他の人と同じ程度には、能力があると思う。
5 物事に集中できない。
6 ゆううつだ。
7 何をするのも面倒だ。
8 これから先のことについて積極的に考えることができる。
9 過去のことについてくよくよ考える。
10 何か恐ろしい気持ちがする。
11 なかなか眠れない。
12 生活について不満なく過ごせる。
13 普段より口数が少ない。
14 一人ぼっちでさみしい。
15 皆がよそよそしいと思う。
16 毎日が楽しい。
17 急に泣き出すことがある
18 悲しいと感じる
19 皆が自分を嫌っていると感じる
20 仕事が手につかない

CES-Dの検査は基本的に自己評価で行うものですが、状況に合わせて面接によって使用することも可能です。

点数とカットオフ

CES-Dのそれぞれの質問項目に対しての4つの回答による配点としては0~3点になるので、合計点数は0~60点評価となります。

CES-Dのカットオフ値としては16点以上になるため、この点数以上は“うつ”の状態と判断します。

注意点

GDSSDSBDI-Ⅱ,SRQ-Dといったうつ病や抑うつの状態をとらえるための検査と同じように、質問内容が被験者の心理状態を揺さぶるようなものが多いため不快感を示す場合があります。
検者は実施や導入の目的の説明や、そのタイミングなどに注意を払う必要があります。

まとめ

本来CES-Dはうつの状態を評価するための検査として作成されましたが、決してうつを“特異的”なものとして評価するものではないとの意見が多くあります。
対象が15歳以上の一般の方…ということもあるため、あくまでも“心のつらさ”を評価するツール…と考えるほうがいいかもしれませんね!

作業療法士は語りたい!

“うつ病”と診断される人はもちろん、
その予備軍とされる人もここ10年で非常に多くなっているんですよね?
厚生労働省が3年毎に行う「患者調査」によれば、
2014年の段階ではうつ病やその予備軍とされる気分障害の人は111.6万人とされているみたいだね!
そんなに!!!!
もちろんこれは医療機関を受診した人を対象に統計として出しているから、
実際はもっと「うつ」や「気分障害」で悩んでいる人は多くいるはずだよ!
“予防”という点でも、このうつの予備軍、気分障害って問題には
作業療法士が積極的に関わっていく必要があるでしょうね!