片麻痺による上肢機能障害に対しての検査法まとめ

脳卒中による片麻痺の場合、多くは上肢にも障害を持ってしまいます。
今回はこの片麻痺の上肢機能障害に対しての検査方法をまとめてみました!

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片麻痺に対しての上肢機能検査について

ブルンストロームテスト


片麻痺の機能検査として広く使われているのがこのブルンストローテストではないでしょうか?
このブルンストロームテストはスウェーデンの理学療法士であった“シグネ・ブルンストローム(Signe Brunnstrom)”により考案されました。
用いられている尺度としては順序尺度で、脳卒中の運動麻痺の回復過程をStageⅠ~Ⅵの順序により判断できます。
しかしこの6段階評定にはやや曖昧さや欠点なども指摘されてもいます。
詳しくは『ブルンストロームステージ(Brunnstrom stage:Brs)による脳卒中片麻痺の評価方法について

上田による片麻痺機能テスト

“上田式12段階片麻痺機能検査”とも呼ばれている検査方法で、前述したブルンストロームによる6段階の回復順序を基礎に12段階に細分化してより感度を高め、ブルンストローム検査の欠点を補完するために開発されました。
上田式による片麻痺の評価は、上下肢合わせて11のサブテストで構成されています。
またこの各サブテストは「不可能」「不十分」「十分」の3段階で評価されます。

脳卒中上肢機能検査(MFT)


脳卒中上肢機能検査(Manual Function Test:MFT)は脳卒中によって上肢機能障害を呈したクライアントの神経学的回復時期における経時的変化を測定・記録する検査です。
もともと東北大学医学部付属リハビリテーション医学研究施設・鳴子分院の中村隆一氏によって開発されました。
MFTは8つの項目で構成されている上肢機能検査であり、32のサブテストによって行われます。
これらのテストは「不可:0点」「可:1点」に点数化され、経時的に検査することで数字での変化を追うことができます。

フレンチャイ上肢テスト(FAT)

フレンチャイ上肢テスト(Frenchay Arm Test:FAT)は脳卒中片麻痺の上肢機能の回復を評価するとともに、予後予測にも利用できる検査方法です。
5つのサブテストで構成されており、その内容も「ものさしを抑えて線を引く」「円柱(シリンダー)を持ち上げる」「洗濯バサミを操作する」「水が半分は行ったグラスを持ち上げる」「髪をとかす」といった日常生活に関連した具体的な動作テストで測定するのが特徴と言えます。
しかしこのFATは上肢の機能としての能否を検査は可能でも“質”の部分では評価しきれないという点で批判的な意見もちらほらみられます。

まとめ

片麻痺の上肢機能検査は、クライアントの麻痺側上肢の現段階の機能を把握するためであり、さらにその回復段階の変化を経時的に捉えるためでもあります。
こういった検査によって片麻痺のクライアントの上肢機能を客観的にスコア化することで、その改善策や生活への適応介入につなげていくことができると言えます。

作業療法士は語りたい!

片麻痺の上肢機能検査としては、
やっぱり“ブルンストローム検査”が代表的でしょうね!
欠点を補完する意味だったら“上田式”の方がもっと広く浸透すると思うんだけど、
やっぱり簡単で分かりやすいという点でブルンストロームの方が“臨床的・実践的”なのかもしれないね!
ブルンストロームをスクリーニング的に使用し、さらにその精度を深めるために上田式を行う…という流れがベターなのかもしれませんね!

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