ADL能力の評価の目的と 判定基準、検査方法についてまとめてみた!

作業療法士にとってADLの評価は、より効果的、効率的な治療的介入を行うためにも非常に重要な項目と言えます!
より効果の高い治療介入を行うためにはADL能力の評価をしっかりと行う必要があります!
ことで今回はこのADL能力の評価の目的と判定基準、そしていくつかの検査方法についてまとめてみました!

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ADLとは?


ADL(Activiy of Daily Living)は日本語では「日常生活活動」と呼ばれており、その定義について日本リハビリテーション医学会によると、

「1人の人間が独立して生活するために行う基本的なしかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の動作群」

とされています。

つまりここでのADLの範囲は“家庭内における身の回りの動作(セルフケア)”を意味することになります。

・食事
・整容
・更衣
・排泄
・入浴
が項目としてあげられます。

また、この各セルフケア動作をより“実践的”なものにするための

・起居
・移動
といった項目も付帯してきます。

ADL能力の評価の目的について



対象とするクライアントのADL能力を評価する目的については、以下の項目があげられます。

①ADL能力を評価することで、クライアントの現在の能力を正しく把握するため
②OTの支援計画や今後の方針を決定する手がかりにするため。
③ADL評価を行うことで、クライアント自身が正しい自己認識を得て、修正を行うきっかけにするため
④治療介入の効果判定を行うため。
⑤関連施設や医療機関、家族との情報交換を行うため。

ADL能力の6つの判定基準について

ADL能力の判定基準については以下の要素で構成されています。

①動作遂行度
②遂行速度(所要時間)
③完成度
④指示理解度
⑤代償手段の有無
⑥環境整備の有無
これらの6つの判定基準の視点から、クライアントのADL能力の程度を判定します!

ADL能力の評価方法について

ADL能力を評価する検査方法についてですがいくつかの検査方法があります。

Barthal Index

神経筋疾患や骨関節疾患のクライアントの身辺処理能力の程度を得点に数値化して簡潔に表す検査。
10の検査項目を、自立・部分介助・全介助の3段階で判定し得点化するのが特徴です(自立の場合100点)。
簡単、短時間で検査が行えることからも広く使われている検査方法と言えます。
Barthel Indexによる評価方法と採点、カットオフ値について

FIM

FIM(functional indepedence measure)は、クライアントが実際に行っている生活動作の状況を評価する検査方法です!
評価項目はセルフケア関連が6項目、排泄管理関連が2項目、移乗関連が3項目、移動関連が2項目、コミュニケーション関連が2項目、社会的認知関連が3項目の合計18項目で成り立っています。
判定基準は自立~全介助の7段階で構成されます。
リハビリテーション医学や医療において国際基準が選定されていることからも、広く普及している検査方法と言えます。
FIMによる評価方法と点数の付け方やポイントについてまとめてみた!

ADL-T

労働省・脳脊髄損傷者の総合機能研究においてのADL評価法に関しての研究で作成された検査方法です!
検査対象項目としては、食事、整容、更衣、排泄、入浴の5つで、それぞれにその下位項目を設定して動作遂行能力を評価していきます!
ADL能力を動作動作の遂行度から検査することで、どの動作が可能で、どの動作が困難なのか、またどのように行っているのかを具体的に把握することができるのが特徴です!

ESCROW

この検査では、在宅生活を行う上での社会的不利となる事項に関しての評価を行い、その問題となる要素を把握する検査方法です。
検査対象項目は環境(E)、社会交流(S)、家族構成(C)、経済状況(R)、総合判断(O)、就労(W)であり、各項目の得点をもとにレーダーグラムによる能力や問題表示ができ、どのような経過を辿っているのかや効果判定がしやすいのも特徴といえます。

まとめ

「生活を支援する」のが目的でもある作業療法士にとって、クライアントの日常生活での能力を正確に把握することは非常に必要なことです。
ただ、その評価も主観が入りやすく本当に正確な数値化にしにくい…というのも事実といえます。
そのためには上記のような基準を頭に入れることで、より正確なADL検査を行うことができるのだと思います!

作業療法士は語りたい!

FIMの点数をつけるとき、すごい主観が入って困るとき多いです
他職種間での情報共有にも使われる検査だからこそ、正確さが求められるんだけどね。
だからこそ難しいですよね。
ある程度の正確性な点数を出すためにも、
一人だけで行わず、他のOTの見解なんかも取り入れる必要があるかもしれないね!

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