職業・産業リハ

脳卒中の復職が促進される4つの要因について

 

脳卒中によって中途障害を持ったクライアントが、再び就労生活へ復帰するためには様々な支援が必要になります。
今回は復職がより速く確実に促進されるために必要な4つの要因についてまとめてみました!

脳卒中の復職が促進されるための4つの要因

まず結論から言えば、この4つの要因は以下のものになります。

①若年で復職に強い意欲を持っていること
②高学歴でホワイトカラーの職種であること
③セルフケアおよび歩行が自立していること
④家族や同僚の支援があること

もちろんケースによって多少の違いはあるでしょうが、基本的な要因としてこの4つは非常に納得できます。
それぞれ詳細について考えてみます。

①若年で復職に強い意欲を持っていること


何よりまず年齢が問題になってきます。
これは同じ脳卒中を発症したとしても若年であればあるほど機能回復もしやすい…ということがあげられます。
加えて復職に対しての強い意欲ですが、高齢者の退職間近の年齢の方より、若年の方のほうが復職に対してのモチベーションが高いのは当然といえます。
生活のため働くことの必要性ということもありますが、社会生活における役割や自己実現、という観点からも機能や能力の程度の問題よりも「復職への意欲」を持っていることは大前提と言えます。

②高学歴でホワイトカラーの職種であること


高学歴でホワイトカラーの職種…というとどのようなものがあげられるでしょうか?
ちなみにホワイトカラーとは白襟(スーツ)を着て仕事をする人を表しますから、、、思いつくのは公務員や事務職、管理職、営業職、企画・設計…なんて職種の方があげられますかね?
所謂「頭脳労働者」といったものですね!
確かに脳卒中の後遺症を持っていたとしても、デスクワークだったら環境整備しだいで仕事はできますからね!
「高学歴」という点に関しては考えるに、“復職”を考えた際の企業体制といったものが高学歴の方が多い企業のほうがしっかり整っている…という点からだと考えられます。

③セルフケアおよび歩行が自立していること


やはり企業に復職するとなると、身の回りのことは自立していないと企業が受け入れにくくなってしまうというのは事実と言えます。
また移動手段である歩行が自立していることも必要な要因です。

④家族や同僚の支援があること


復職のしやすさは、本人だけの問題ではなく職場や家族と言った社会的、人的環境因子も大きく関わってきます。
周囲の人のサポート体制が整っているかどうかも、脳卒中後遺症を有する方の復職のしやすさを左右する要因といえます。

まとめ

脳卒中の後遺症を持つ方が復職をする場合、様々な課題があげられます。
その中でも、今回ご紹介した4つの要因があるかどうかで復職という目標を達成する難易度が変わってくるといえます。

産業作業療法士は語りたい!

クライアントが復職を目標にした場合、
これらの4つの要因の有無をまず考える事が重要なのかもしれないね!
この4つの要因からトップダウン的に
作業療法プログラムを考えることもできますからね!

【参考文献】
両立支援事業 脳卒中後の復職 – 厚生労働省
脳卒中後の職場復帰の予測要因 – 日本職業・災害医学会

 

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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