塗り絵がもたらす高齢者に対しての4つのすごい効果とは?

作業療法や介護の現場での、アクティビティとしての「塗り絵」ですが脳科学においても心理的においても様々なメリットや効果があることが分かっています。
では実際に高齢者に対して「塗り絵」を行うことで、どのような効果が期待できるのでしょうか?
少し「高齢者×塗り絵」という枠組みにフォーカスして考えてみたいと思います。

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高齢者×塗り絵で期待できる効果

認知症の予防


塗り絵は前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉といった脳の広い領域における活性化を促すことは『大人の塗り絵がもたらす脳科学と心理的効果と、行う際の注意点について!』でも触れましたが、これは高齢者においては認知症の予防につながります。
もちろん進行してしまった認知症を『治療』するということは難しくなってしまいますが、それ以上の進行を遅らせることや、周辺症状(BPSD)を落ち着かせることにつながる場合があります。

自尊心の再獲得


健康で元気だった時に比べると高齢者は心身ともに「喪失体験」が増え、自信を喪失していることが多いとされています。
そのことでなかなか新しいことにもチャレンジできず、失っていくもののほうが多いため自分の能力に落胆することも頻繁にあるようです。
簡単に導入でき、絶対的なルールがない「塗り絵」というアクティビティだからこそ、成功体験を積みやすく、失った自尊心を取り戻すきっかけになることがあります。

他者との交流のきっかけとして


高齢者が1人で黙々と塗り絵を行うことでももちろん効果は得られますが、この塗り絵を集団で行うことによって「集団作業療法」としての効果が期待できます。
他の人と協力して一つの作品を仕上げること、他の作品と比べてみること、などは個人で行うこととは違う刺激になります。

社会参加のきっかけとして


「大人の塗り絵コンテスト」というものが定期的に開催されているため、これらのコンテストに作品を出典することは社会参加の一つとして捉えられます。
塗り絵を導入するとしても、ただ「脳トレだから」「リハビリだから」「認知症予防の為」という理由で塗り絵を提供するよりは、「今年、こんなコンテストがあるから一緒に応募してみない?」という誘い方の方が非常に得られる効果が高いと考えられます。
塗り絵というアクティビティにおいても、ICFにおける「参加」を考えることで、その高齢者の課題を包括的に捉え対応することができると言えます。

まとめ

今回は「塗り絵」というアクティビティを作業療法やデイサービス、デイケアといった現場で高齢者を対象にした場合、どのような効果が期待できるのかを考えてみました。
身体機能としては「巧緻性の向上」なんてあげられるかもしれませんが、どちらかと言えばこういった認知面、心理面、社会的交流といった部分を支援するきっかけになることが多いように感じます。
よく使われる「塗り絵」ですが、こういった効果が期待できることから、きちんと目的をもって導入すると非常に有益な手段になると言えます。

作業療法士は語りたい!

その塗り絵ってアクティビティも、
いかに「意味のある作業」「面白い作業」にするかは、
導入するOTの腕にかかってると思うんだよね!
ですよね!
ただ闇雲に塗り絵を提供するよりも、
そのクライアントの生活歴やライフスタイルに合わせた塗り絵を
選択するって発想も必要でしょうからね!

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