産業リハビリ

両立支援コーディネーターが関わる3つの対象者について

両立支援コーディネーターとしてクライアントの職業生活の支援に関わるにあたり、どのような方が対象かを把握しないといけません。
そこで今回は『両立支援コーディネーターが関わる3つの対象者』についてまとめてみました!

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両立支援事業の対象者



結論から言えば、両立支援コーディネーターの支援対象としては以下の3つと言われています。
①発症前に就労していた方
②就労を継続する希望がある方
③支援介入に同意のある方

①発症前に就労していた方



“両立支援”の“両立”とは、両立支援コーディネーターの資格を作業療法士が取得するメリットについてでも触れたように、「働きながら治療を続けるための支援をすること」を目的としています。
当然と言えば当然なのですが、“両立支援”という枠内では、あくまで何かしらの仕事に従事していた方が対象になってきます。
長期休業から復職を目指す方や、通院治療と就労の両立を目指す方…というイメージになりますね!

②就労を継続する希望がある方



もちろんクライアント本人に就労を継続する意思がないことには始まりませんが、ここでは“希望がある方”という記載になっています。
解釈の違いにもよるでしょうけど、個人的には“できる限りの環境設定や配慮によって、就労を継続するだけの身体的、精神的能力が残存している方”…という解釈で現在は落ち着いています。
とはいえ、この判断基準は非常にケースバイケースですので、なにかしらの基準値の設定が必要なのではないかなー?なんて思っています。
本人の身体的、精神的能力と人的、物的環境の調整が可能な範囲、そして家庭や職場が可能な範囲の配慮を包括的に評価したうえで就労継続ができるのか?という評価プログラムの設定が必要な印象を受けます。

③支援介入に同意のある方



“同意”ですから、両立支援コーディネーターが押しつけるような支援関係では成立しません。
あくまでクライアントと両立支援コーディネーターが見る方向が同じ…という立ち位置でないと、対象となりません。
ただ場合によっては、クライアント自身が両立支援コーディネーターの役割を理解していない場合や、支援を受ける事でのメリットを見いだせていない場合は同意につながらないのかと思います。
両立支援コーディネーター自身が、自分が関わることでどのようなメリットがあり、治療をしながら仕事をするという希望をどう実現できるのかをしっかり言語化して伝えるスキルも必要なのではないかと思います。
突き詰めると、“コミュ力”が高くないと難しいのでしょうね!

まとめ

両立支援コーディネーターの資格を取得して、“働く”という作業、活動に作業療法士としても関わるためには、まずは自分の持っている資格に付随する知識、技術、役割がどのような対象者に提供できるのかを知る必要があります。
あくまで両立支援の対象は“仕事をしていて、復職能力が残存していて、支援を受ける事に同意していること”が前提ということがわかりました!
これから初めて就労をしたい!という障害者雇用とは少し異なる位置なんでしょうけど、職業リハの分野や自分が提案している産業作業療法にも通じる部分ではあるので、しっかりと深めていきたいなと思います。

産業作業療法士は語りたい!

厚労省の調査によると、
病気を抱える労働者の92.5%が就労継続を希望していること、
現在仕事をしていない人でも70.9%が就労を希望していることが明確になっているんだ!
両立支援へのニーズが高まっているということなんでしょうね!
働き方をリハビリする産業作業療法研究会の公式サイトはこちら

【参考文献】
・両立支援コーディネーター基礎研修資料

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OT愛東

臨床15年目の作業療法士。
作業療法士としてのキャリアと同時に、音楽関係、アパレル関係、ナイトビジネスなどの経験を経て現在ウェブ事業の展開も行っている。
現在は作業療法士のキャリアアップを目的としたウェブメディア『作業療法プレス』をはじめ、複数のブログメディアを運営。
また、自身の様々なキャリアから、改めて「働き方」を考え、支援するために“働きにくさをリハビリする”産業作業療法研究会を設立。
日本作業療法士協会会員・日本職業リハビリテーション学会員・両立支援コーディネーター

OT若菜

臨床3年目の新人作業療法士。
手先が器用なため、手工芸を用いたアクティビティでの介入が得意。
これといった趣味はなく休日は家でダラダラしている。
現在彼氏募集中。
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